2020.03.09 / manners-about-money

結婚費用の金額と準備について

以前、「新社会人の平均貯金額」の記事で、「社会人になるとどんなイベントがあり、自分の希望するスタイルならいくらお金が必要なのか考えてみましょう」……そんなお話をしました。

今回は「結婚」について考えてみましょう。

好きな人ができたり、お付き合いをしたりすると<結婚>という言葉が頭に浮かぶかもしれません。でも一体いくらかかるのでしょう? 結婚に関するイベントとは何があるのでしょう?

結婚に関してお金が関わることを時系列で書き出してみると

①結納 ②婚約指輪 ③挙式 ④結婚指輪 ⑤披露宴 ⑥新婚旅行 ⑦新居の準備

となります。①から⑤までにかかる費用の平均額は、結婚情報誌ゼクシィの調査では470万円といわれています。びっくりするくらいたくさんのお金が必要ですね。

実際に必要な金額は一人ひとり違ってくると思います。中身を確認しながら減らすことができるものを見ていきましょう。

①はじめに「結納」です。

~平均予算=約100万円 ※婚約指輪の費用(30~40万円)込 / 6~7万円で食事会という形もあり~

両家の顔合わせのイベントで、縁起の良い品を結納品として男性側が贈り、女性側から「結納返し」というお返しをします。婚約指輪の費用も含まれますし、仲人さんが立ち会う場合は、その方へのお礼の金額もこの中に入ります。

最近は「両家顔合わせの食事会」という形で済ますカップルが7割ほどといわれていますので、お互いが良ければ簡略化できるかもしれません。その場合は6~7万円の予算で収まりそうです。

②続いて「挙式・披露宴」 ~平均予算=約360万円(招待客70人程度の場合)~

この2つは一緒に行うことが多いと思います。「挙式」は教会・神前など、神様の前で結婚することを誓うもので、そのあとに親族や友人などに結婚したことを報告する「披露宴」と続きます。平均額は、招待客が70人程度の場合で360万円といわれ、結婚指輪の予算24万円も含まれています。

とても大きな金額ですが、招待した方たちからご祝儀をいただけるでしょうから、平均額360万円のうち実際に負担しなければならない金額は120~150万円くらいになりそうです。※会費制のパーティにする場合はご祝儀は基本ないと考えておきましょう。

なお披露宴の予算は、招待客の人数や時期、会場などによって大きく違ってきます。「結婚式場割引サイト」というものもあるようですので、調べてみて自分たちが負担できる範囲の結婚式・披露宴を考えていきましょう。

予算が足りない場合は「ブライダルローン」という方法もありますが、スタートから借金を抱えることになりますので、あまりお勧めはできません。

削れる出費は抑えたうえで

・資金を準備する方法として、2人の共同口座を作って毎月必ず貯金をする

・会社の財形貯蓄を利用して強制的に貯めていく

・一人暮らしをしている場合はいっそのこと同棲をして生活費を抑えながら貯蓄をする

こんな方法はいかがでしょうか?

親御さんが資金援助をしてくれる場合もあるでしょうけど、まずは自分たちでできるだけの準備をするという考え方をもっていただければ、この先のライフプランにおいても<計画 → 準備>を意識できるかと思います。

③次に「新婚旅行とお土産代」 ~平均予算=約70万円~

こちらもゼクシィの調査結果ですが、お土産代10万円を含めた平均額が70万円ほどになります。お土産代がずいぶん高くなっていますが、挙式のお金を出してくれた両親や、旅行のために休みをもらっている職場へ、また自分たちの思い出のため、と考えるとこのくらいかかってしまうのかもしれませんね。

新婚旅行も調整は可能です。海外ではなく国外にする、期間を短くする、旅行に出かける人が多い時期を外して行く、といった方法で考えてみることで予算を減らすことができそうです。

④最後に「新居の準備」 ~平均予算=約100万円~

新郎新婦ともに実家で暮らしていた場合は、部屋を借り、電化製品や食器など、一から揃えなくてはなりません。部屋を借りるには「一人暮らしのお金っていくらかかるの」でお伝えした通り、家賃以外に敷金・礼金が必要になることがあり、家財道具も揃えていくわけですから100万円前後かかることを覚悟しましょう。

2人のうちどちらかがすでに1人暮らしをしているのなら、電化製品など使えるものはそのまま使うようにして出費を抑えることが可能です。

 

こうやってみると、結婚時のセレモニーとは、人生の中でとても大きなイベントであることがよくわかりますね。一生に一度のことですし、華やかな披露宴にしたいという気持ちを優先すると、どんどん金額が上がってきてしまいます。良い式と披露宴ができたという満足感が得られるかもしれませんが、夫婦になる2人の新しい人生のスタート時点でお金を使い果たしたり、ローンに頼って式を挙げるよりは、これから先にかかるイベントのために「披露宴はコンパクトにして資金を残す」という選択もありではないかなと思います。

結婚式に関しての考え方は夫婦になる2人でも違いがあるかもしれません。どちらか片方がすべてを決めるのではなく、よく話し合って納得のいく形を選んでくださいね。

この記事を書いた人

植田 香代子
1級ファイナンシャルプランニング技能士・産業カウンセラー・キャリアコンサルタント。 大学での授業、新入社員向けの研修、ひとり親の就業相談などの現場で、マネーとキャリアの両面からサポートを行っている。 マネーとキャリアの相談室