「レジ袋有料化→プラごみが減る」という思い込みは外してみる
学校~家を往復する毎日だと入ってくる情報が限られることも多い。産業トレンドに精通したプロの記事を読むことで知らなかった世界がみえてくるかも。「社会に興味を持つきっかけに」と、今回おススメする記事がこちら。
「レジ袋有料化→プラごみが減る」という思い込みは外してみる
2020年7月から「レジ袋有料義務化」が開始される。みなさんの自宅近くのスーパーでも、3月から有料となったお店が増えたのではないだろうか。
政府はなにがなんでも東京オリンピックまでには、来日する外国人観光客を通じて海外に海洋ゴミ問題や地域温暖化に対する日本のスタンスをアピールしたかったらしい。
日本チェーンストア協会が会員企業からのデータを集計している「スーパーでのレジ袋辞退率」は、現状では55%程度だという。
価格は各事業者の判断だが、レジ袋が有料化したら、レジ袋辞退率は、おそらく上がることになるとは思う。辞退する人たちが買い物した商品をどうやって持って帰るかというと、そのままリュックサックなどに突っ込むか、マイバッグを持参することになる。
すでに、ネットショップや雑貨屋さんなどで、お洒落なマイバッグが人気となっているらしい。よりエコ意識が高まり、ハギレなどを利用してマイバッグを手作りするワークショップも開催されている。
こうやって、どんどんと有料レジ袋を使う人が減り、廃プラの原因となっているレジ袋もどんどんと減っていく……のだろうか?
レジ袋が有料になるということを「レジ袋をお金で買うようになっただけ」と捉えるお客さんもいるかもしれない。
レジ袋を、購入商品を持って帰る用途以外でも活用している方々だ。
そう、多くの家庭では、ゴミ箱にレジ袋をかぶせたり、ゴミ出し用の袋として利用しているのだ。
最近は、ゴミ出し袋を自治体などから有料で買うことも珍しくないし、市販のゴミ出し専用袋を買うこともある。
であれば、レジ袋が有料化しても、ゴミ袋を別途買う手間を考えて、有料でもあえて買う人がいてもおかしくない。しかもこのゴミ出し用の袋、なんと購入商品の持ち帰りにも使える(笑)。
レジ袋の価格は、各事業者の判断に任されていると書いた。
その価格と、地域のゴミ出し袋の状況によっては、レジ袋が有料になっても買って使う客層が一定割合はいて、思ったより減らないかもしれない……と考えるクセをつけてみよう。
これも情報社会で生きていくために必要なスキルですね‼