2021.03.31 / career-job-hunting
オンライン就活インタビュー番外編: 農業ビジネス・地方で働く
インタビュー番外編:農業ビジネスについて・地方で働くこと
インタビュー前編・後編では、コロナ禍の就職活動を成功させるオンライン活用術や必勝法を聞きました。就活生から「地方で働くこと・農業ビジネスについても教えてください」といった質問が届いていましたので、取材時のトークを番外編としてお届けします。
Co-en代表 濵口 桂さん × ライター 西倫世
西ちゃん
最近、若い世代でも農業が注目されていると聞きます。
はまぐちさん
はい。特に生産者(1次産業者)、加工(2次産業)、流通・販売(3次産業)を融合した6次産業というキーワードがあります。たとえば白ハト食品工業はサツマイモのお菓子の店「らぽっぽ」を展開していますが、サツマイモはすべて自社農園のもの。農業に関する仕事に就くなら、6次産業として農業に携わっている企業を選ぶのもひとつの選択肢です。
西ちゃん
農業はホットなワードなぶん、取り組んでいるとアピールする企業はたくさんありそうですが、すぐ撤退する企業もありそう……。
はまぐちさん
それも聞いてみるといいんです。会社というのは3年スパンで事業計画を立てているから、今後農業の関連事業をどうしていくか予定はあるはずです。
西ちゃん
農業ビジネスは増えていきそうですね。
はまぐちさん
白ハト食品工業はわかりやすい例ですが、今はIT企業や半導体メーカーが農業の分野に進出しているケースもあるんですよ。阪急阪神ホールディングスグループもそう。新聞にはそういったニュースが載っているので、興味がある方は調べてみるいいですよ。
西ちゃん
これだけテレワークが推進されると地方で働きたいと思う人もいますね。ただコロナが落ち着けば状況が変わるかもしれないという心配もあるようです。
はまぐちさん
これまでは会社から片道1時間半以内の距離に住むのが当たり前でしたが、今は家賃の高い都心に住む必要がほぼないので、家賃の安い地域に住める。地元で働けたり、転勤の心配がなくなったり、メリットはたくさんあります。
西ちゃん
ではデメリットは?
はまぐちさん
テレワークがはじまり、その便利さに気づくと同時に100%オンライン化はむずかしいという空気感も出てきている。オンラインだとどうしてもコミュニケーション不足になりますから。雑談のなかから生まれる仕事のヒントもたくさんあったでしょうからね。これは地方ゆえのデメリットではなくオンラインの悩みではありますが。でもこういった悩みを解消するため、雑談ができるバーチャルオフィスができてきている。
西ちゃん
時代の過渡期ですし、こればっかりは長い目でみないとわかりませんね。
はまぐちさん
でも今、働く選択肢が増えたのは確か。なにが正解かではなく、自己分析をして自分のやりたいことを見つけて、そのためにはどの方法が向いているかを考えてみてくださいね。
この記事を書いた人
フリーランスのライター。学生時代、アルバイト情報誌の編集部で学生スタッフとして雑誌づくりに携わり、大学卒業後は編集プロダクションに勤務。転職情報誌の編集・ライターとして経験を積み28歳で独立。現在は就職サイトにて記事を作成するほか、飲食業界誌、企業広報誌、テレビ誌などあらゆる媒体で、さまざまな職業の人物インタビューを行っている。