2021.03.28 / online
時間も場所も超えて学べる onlineスポーツレッスン
「習いたいのに教えてくれる先生がいない」と困っている地方の子どもと、現役を引退してセカンドキャリアを模索している元スポーツ選手をマッチングさせたいと、オンラインのみで完結するスマートホンアプリ「スポとも」を立ち上げた与島大樹さん。自宅にいながら隙間時間を活用してマンツーマン指導が受けられるとあって人気が高まり、現在は生徒が4000人、先生が200人も! コロナの影響でオンラインレッスンが増えているとはいえ、スポーツをオンラインで学ぶって?? 気になる「スポとも」について、詳しく教えてもらいました。
株式会社だんきち代表取締役 与島 大樹さん × ライター 西倫世さん
西ちゃん
「スポとも」では何が学べますか?
与島さん
ダンス、野球、ゴルフ、パーソナルトレーニングなどです。
西ちゃん
生徒さんはどんな方が多いですか?
与島さん
野球はほぼお子さん、ゴルフは9割以上が一般男性です。ダンスは2019年の立ち上げ当初は高校生以下が8割を占めていたのですが、最近グッと一般女性が増え半々の割合になりました。
西ちゃん
私も運動不足解消のためダンス動画を見ますが、未経験だとお手本を見るだけでは全然おどれないんです。
与島さん
ですよね。かといって大人になって未経験でダンススタジオに通うのはハードルが高い。生徒さんの経験年数ややりたいことに合わせて先生を紹介しているので、相性がいい先生と出会いやすいと思いますよ。
西ちゃん
ダンスの先生はあの音楽レーベルavexのダンススクールで講師をしている人も多いそうですね。
与島さん
そうなんです。avexと業務提携をしているんです。
西ちゃん
具体的なレッスン内容は?
与島さん
まず先生から届いたカリキュラムを練習してもらいます。先生のお手本動画を見ながら、その隣に自分を映して動画を撮り送り返すとアドバイスがもらえます。動画の上に線を引いたりコメントを入れたりして添削するので、それもわかりやすいはず。
西ちゃん
アドバイスを動画で繰り返し見返せるのは便利ですね。
与島さん
上達するには自分を客観的に見るって大切なんです。対面だと必死で手を上げているとき「もっと高く」と言われると「やっているのに!」と思ってしまうけど、動画を見れば一目瞭然。
西ちゃん
でも動画のやり取りだけでは、疑問点も出てくるのでは?
与島さん
チャットで質問も送れますし、月に1回リアルタイムでのやり取りも行います。ダンスは動画添削が月6回、ライブレッスンが月1回30分。ゴルフは月8回、ライブが月1回20分。レッスン回数はオプションにより変更可能です。
西ちゃん
なるほど。充実の内容ですね。チーム競技の野球はどんなレッスン内容なんですか?
与島さん
試合中の動画をコーチに送って、コーチはその試合についてのアドバイスをフィードバックします。あと家の中でできる練習メニューの提案も。たとえばピッチャーであればタオルを使ったシャドーピッチングの方法を教えます。
西ちゃん
なぜ「スポとも」をはじめようと思ったんですか?
与島さん
僕は鹿児島の奄美大島生まれ。帰省すると、地元の子どもたちがスポーツを習いたくても近所に先生がいないと困っていたんです。一方、高校で所属していた野球部の先輩後輩がプロになり、現役を引退してから仕事に恵まれず、相談を受けていました。
西ちゃん
プロになるってすごいことなのに引退後の職探しに苦労する場合もあるんですね。
与島さん
プロであっても解説者や球団のコーチに転向できる人は一握り。せっかくのキャリアが生かせないのはもったいないと思い、オンライン上で教える空間がつくれたら双方の悩みが解決すると思ったんです。
西ちゃん
なるほど。実際に生徒さんからのお声で印象的だったものありますか?
与島さん
オンライン発表会のとき、入賞した生徒が「スポともを見つけられて良かった」と言ってくれて。ダンスが好きだけど、離島に住んでいるから近所にダンススタジオがなく、習うのを諦めようと思っていたそうなんです。うれしかったですね。
西ちゃん
最初に思い描いていた願いが叶いましたね。
与島さん
はい。今はまだ限られたスポーツだけですが、リクエストに応じてどんどん増やしていく予定です。
西ちゃん
将来スポーツのプレイヤーになりたいけど、一生食べていけるかなと心配している方々にとっても「スポとも」は頼りになる存在ですね。
与島さん
将来的には習えないスポーツはない、というところまで幅広いジャンルをフォローしていくつもりなので、働きたい人、習いたい人どちらも気軽に相談してください! 2021年4月からはインターン生の募集も積極的にスタートしていく予定です。こちらもお問い合わせください!
◆スポともの詳細はこちら↓
取材時撮影:合田慎二
写真素材提供:株式会社だんきち
この記事を書いた人
フリーランスのライター。学生時代、アルバイト情報誌の編集部で学生スタッフとして雑誌づくりに携わり、大学卒業後は編集プロダクションに勤務。転職情報誌の編集・ライターとして経験を積み28歳で独立。現在は就職サイトにて記事を作成するほか、飲食業界誌、企業広報誌、テレビ誌などあらゆる媒体で、さまざまな職業の人物インタビューを行っている。