2021.03.26 / career-job-hunting

オンライン就活のメリット・デメリット

今回はオンライン就活のメリット・デメリットの話です。

コロナ禍で急にオンライン就活になったことで、どうして自分たちの世代だけ……」と、ネガティブになってしまいがちだと思います。でも、実はけっこうメリットもあるんですよ。

このメリットをしっかりと認識することで、オンライン就活を有利に進めることが可能となります。
メリット①「面接官の過去の経験値が役立たなくなっているので相対的に就活生に勝機が出来た」

リアルの面接だと、面接官の方が経験値も高いため、面接の場では就活生より面接官の方が優位に立つことになり、就活生は圧倒されたり緊張したりしていました。
しかし、オンライン面接になるとこれまでとは勝手が違うため、面接官の経験値が発揮できず、場合によってはデジタルネイティブである就活生の方がオンラインに慣れている分、逆に優位に立つことができています。
メリット②「採用企業側にオンライン採用のノウハウが少ないため、ちょっとしたコツで就活生の評価が上がりやすい」
コロナで急にオンライン就活となったため、オンライン採用のノウハウもほとんど企業側に蓄積されていません。ちょっとしたコツ(例えば、オンライン面接前に、オンラインが落ちた場合の連絡方法について確認をするとか)で簡単に評価がアップするという現象が起こっています。
また、画面に映っている情報だけで(勝手に勘違いして)評価をしてくれるので、就活生側に画面を上手く利用する知識(例えば、カメラ部分に好きなタレントの写真を貼って満面の笑顔でカメラに向かって話すとか)があれば、簡単に評価アップが得られることになるのです。
メリット③「オンライン就活での経験値が、入社後のオンラインワークでの武器となる」
コロナ禍で仕事のオンライン化が急激に進んでいます。とはいえ、今までほとんどオンラインで仕事をしてこなかった社会人にとっては、慣れるまでしばらく時間がかかるものと思われます。オンラインでの仕事の一番のネックは、リアルとはまた違ったコミュニケーションスキルが必要となってくること。そんな状態の企業に、オンライン就活でオンラインコミュニケーションを散々鍛えられた学生が入ってくることになるわけです。入社後、オンライン就活世代は、先輩たちよりもオンラインコミュニケーションスキルが高いことになるので、これが大きな武器となり仕事をするのも有利になるかもしれません。

もちろん、オンライン就活には、デメリットもあります。
リアルな合説がなくなったり、縮小されたりしていることで、就活生が企業との接点を持つ機会が、従来より圧倒的に少なくなっているということです。これにより、企業研究が浅くなるという事態が生じており、それに関連して志望動機が甘いということも言われています。
しかし、これらが就活生全員に起きているのであれば、企業研究を重点的に行い、しっかりとした志望動機を提示することができれば、簡単に他の就活生と差別化ができるということになります。

オンライン就活・採用において起こっているメリット・デメリットをしっかりと把握しましょう。メリットは最大限に生かす方向で動き、デメリットは逆手にとって重点的に補完することで他の就活生との差別化を図ることが可能です。こういったポイントを知って行動すれば、オンライン就活は何ら怖いことはありません。

この記事を書いた人

濵口 桂
Co-en代表。大学や企業などで『産業トレンド・業界動向・企業研究』をテーマに、非常勤講師として授業・講座などを行う。ファシリテーションやコーチング、キャリアカウンセラーのスキルを応用した、絵本やブロック、各種カードを使ったワークプログラムも実施。『日本昔話村シリーズ』と銘打ったオリジナルのワークツールの開発も行っている。 FBページインスタ(絵本の紹介)