2020.01.15 / industory

ウーバーイーツがある社会に生まれる、新たな市場創造の芽

学校~家を往復する毎日だと入ってくる情報が限られることも多い。産業トレンドに精通したプロの記事を読むことで知らなかった世界がみえてくるかも。「社会に興味を持つきっかけに」と、今回おススメする記事がこちら。

 

ウーバーイーツがある社会に生まれる、新たな市場創造の芽

グリーンのボックスを背負って、さっそうと走る自転車を見かけたことがありませんか?
そう、Uber Eats(ウーバーイーツ)ですね。

海外でスタートしたハイヤーの配車サービス〝Uber(ウーバー)〟を応用した新しい「料理宅配サービス」で、自社のサービスでは宅配を行っていない飲食店でもUber Eats(ウーバーイーツ)から注文できるため、たくさんの飲食店の料理をデリバリーで味わえるのが特徴となっています。
アプリで簡単に注文ができ、どこでも届けてくれるので(花見の席などでも大丈夫)、手軽に食事を楽しめる手段として話題になっていますね。
日本でも2016年からサービスが始まり、東京23区や大阪市、京都市など一部のエリアで利用可能となりつつあります。

これ、飲食店にとっては大きなメリットがあります。飲食店の売上高の壁は、店内の席数と客の回転数による限界があるということ。昔からある出前は、いつ来るわからない出前注文のためにスタッフを配置しないといけないので、人件費がかかってしまう。しかし、このUber Eats(ウーバーイーツ)の仕組みを使えば、登録だけで簡単に宅配してもらえる。
初期投資を少なく済ませながら事業を拡大できるため、飲食店として新たなステップアップが望めます。

実は、このUber Eats(ウーバーイーツ)が普及することで、飲食店サービスの新たなインフラとなりつつある米国では、新しい飲食ビジネスが立ち上がりつつあります。
それは「ダークキッチン(またはゴーストキッチンやシャードキッチンとも呼ばれる)」という新しく生まれた飲食ビジネスです。
料理するキッチンはあるが、イートインスペースがない、ネット注文の宅配だけを目的とした外食施設で、複数のレストラン等の料理を代行する場合もあります。

Uber Eats(ウーバーイーツ)自体が新たに生まれたビジネスでですが、それが普及することで、Uber Eats(ウーバーイーツ)があることが前提とした、また新しいビジネスが創造されていいく。
この連鎖は、私たちを今は想像もつかない未来に導いていくのでしょうね。

この記事を書いた人

濵口 桂
Co-en代表。大学や企業などで『産業トレンド・業界動向・企業研究』をテーマに、非常勤講師として授業・講座などを行う。ファシリテーションやコーチング、キャリアカウンセラーのスキルを応用した、絵本やブロック、各種カードを使ったワークプログラムも実施。『日本昔話村シリーズ』と銘打ったオリジナルのワークツールの開発も行っている。 FBページインスタ(絵本の紹介)