2020.01.12 / manners-about-moneyabroad

おせちの意味って何だろう?

❝「留学先で日本の○○について教えて!」と言われて、分からなくて恥ずかしかったよ~❞なんて声をよく聞きます。意外と知らないんですよね、自分が暮らす日本のこと。文化や歴史、産業など。たとえば、ついこないだ食べた!という人も多いでしょう「おせち」なるもの。料理にどんな意味があるか、説明できるでしょうか? 今回は、中学生が書いてくれたおせちについての文章を紹介したいと思います。

 

~大阪市の中学生・れなちゃんの文章です~

 

おせちについて伝えたいと思います。

おせちとは、日本で元旦(一月一日)に食べる料理です。お正月以外に食べることはありません。

おせちのお重は、本来は五段ありますが四段もあり、最近は三段が多いそうです。

おせちの料理は二十種類以上あり、一つひとつの料理に意味があります。数の子というニシンの腹子は子孫繁栄、ごまめというイワシの稚魚を飴炊きにしたものは五穀豊穣、黒豆は勤勉で健康に暮らせるように、たたきごぼうは深く根をはり繁栄することを願うものです。

他にもたくさんあり、それぞれに意味があります。

おせちを作るのは家族やお店の人など決まっていません。私は毎年おばあちゃんの家に行っておばあちゃんの手作りのおせちを食べています。作っているところは見たことがないけれどたぶん、十二月三十一日に作って、一月一日に食べています。

親せきも来るので一日で食べきることが多いですが食べ終わる日に決まりはありません。

絶対におせちを食べないといけないかと言えば絶対ではありませんが日本のほとんどの人が食べていると思います。なぜなら、日本のお正月といえばおせちだからです。

私はおせちが好きで、特に数の子と栗きんとんと海老が好きです。でも、どの種類も一回は食べるようにしています。

この文化は日本にしかない大切な文化なのでこれからもずっと続いてほしいです。だけど今は食べない人も少なくなないし、私たちのようにおばあちゃんが作っていておかあさんが作らない場合もあるから、いつかは食べることができなくなるかもと思うと嫌だけど、次は私が作れるようにおばあちゃんに教えてもらって、これからもお正月にはおせちという文化が続いてほしいなあと思いました。

外国におせちのような、元旦に食べる物を聞いたことがないので調べたりもしたいし、外国の方にもおせちを食べてみてほしいです。そして、おせちをきっかけにお正月の遊びやおぞうにやお年玉や福袋など他の文化も知ってもらい、たくさんの人と交流したいです。〈れな(中2)〉

はるちゃん
れなちゃん、ありがとうございました。

年神様へのお供え料理の意味があるといわれるおせち料理。上から順に「一の重」(祝い肴と口取りを入れる)、「二の重」(焼き物と酢の物)、「三の重」(煮物が中心)と呼ばれ、どのお重に何を入れるかも決まっているそうですね。「福が重なるように」と重箱に詰め、三が日は台所仕事を休めるようにと蓋がつき、保存しやすくなったとのこと。

みんなも「日本の文化・歴史」など、海外の人に説明できるかな?と考えたり調べてみてくださいね。

 

この記事を書いた人

あすとれ編集部
編集長・春瀬(編集・ライター兼キャリアカウンセラー)と、ライターさん、就労前世代のモニターバイトさんから成る編集部です。拠点は大阪市内。「こんな記事が読みたい」などリクエスト募集中!