奨学金ってどんなもの?②
前回(奨学金ってどんなもの?①)に続き、今回も奨学金のお話です。
奨学金の返済方法としては、卒業後10~20年間かけて毎月返していくことになります。
例えば大学4年間で400万円の奨学金を0.05%で借りた場合、卒業後20年間、毎月16,700円ほど返済することになります。
金額的にはそれほど高額には思えないかもしれませんが、20年間というと返済が終わるのが43歳くらいになります。みなさんが結婚していたとしたら、ご自分のお子さんの教育費を考えないといけない年齢になります。長い期間、確実に返さないといけませんから卒業時はしっかりと就職活動をしておきたいですね。
それでも、もしも病気や会社の倒産などで返済できなくなってしまったら、返済方法を変更したり、場合によっては免除制度などもありますので、日本学生支援機構に必ず相談をしてください。
奨学金というものは「進学をして学んでもらう」ことを目的として税金を使っていますから、在学中の単位が少ない、留年をしてしまうといった場合にはその時点で奨学金が受けられなくなります。しかも、奨学金が止まると同時にすぐ返還するように言われます。
進学後にはサークルやアルバイトなどやってみたいことがたくさんあるでしょうが、まずは一生懸命勉強して単位をとっていくことを最優先にしましょう。
そのほかの奨学金についてもご紹介しましょう。
学校毎に独自の奨学金制度があり、入試の成績が優秀な人には初年度の半期の授業料を減免する特待生制度を用意している学校もあります。
また、採用される学生数は少ないですが、企業などが設立した財団が給付型の奨学金制度を実施しているところもあります。
ただ、奨学金は基本的に併用ができませんので、日本学生支援機構の奨学金と合わせて使うことができない可能性がありますので、確認が必要です。
奨学金を利用するのであれば「卒業後に必ず返す」という意識をもって、ご家族ともよく相談をして決めていきましょう。