2019.12.17 / industory

未来社会に、銀行口座はもうなくなる?

学校~家を往復する毎日だと入ってくる情報が限られることも多い。産業トレンドに精通したプロの記事を読むことで知らなかった世界がみえてくるかも。「社会に興味を持つきっかけに」と、今回おススメする記事がこちら。

未来社会に銀行というモノは必要なのか?

これまで銀行口座は必須だった。給与の振り込み、送金、世界中どこでも日常のオカネのやり取りには「銀行口座」というシステムが使われ、ずっと使われるものだと信じられていた。

みなさんが今使っている電子マネーを考えてみてほしい。もし、Suica(スイカ)やICOCA(イコカ)が、あらゆる店舗の買い物に利用できたり、送金や割り勘ができたり、金融商品に投資できたりしたら……。

さらに、利用額の数十%がキャッシュバックされるとしたら……。

それが、スマホで携帯電話番号を登録しただけで、審査もなく利用開始できるならば……。

もう給与は直接、Suica(スイカ)やICOCA(イコカ)に入金して欲しいと思いませんか?
こんなことが起きれば……そう、もう銀行口座を作る必要がなくなります。

つまり、銀行の存在意義が問われるという世界。
これは未来社会の話ではありません。
いま、現実にインドネシアで起きていること。
インドネシアでは、すでに電子マネーの発行件数が銀行のキャッシュカードの発行枚数を超えているという。

この世界に銀行という業態が出現してからずっと、銀行の口座というシステムは、世界で日常のオカネのやり取りのインフラだった。
しかし……。未来社会には、銀行というポジションはもう必要ないのかもしれません。

この記事を書いた人

濵口 桂
Co-en代表。大学や企業などで『産業トレンド・業界動向・企業研究』をテーマに、非常勤講師として授業・講座などを行う。ファシリテーションやコーチング、キャリアカウンセラーのスキルを応用した、絵本やブロック、各種カードを使ったワークプログラムも実施。『日本昔話村シリーズ』と銘打ったオリジナルのワークツールの開発も行っている。 FBページインスタ(絵本の紹介)