スティーブ・ジョブズの失敗から学ぶ立ち直り方
『失敗図鑑』 著:大野正人
(出版社: 文響社 1,320円)
iPhone使っていますか? スマホ、便利ですよね。
この記事をiPhoneで見ている人も多いでしょう。
さて、このiPhoneを作ったのが、ご存知「スティーブ・ジョブズ」というすごい人なのですが、実は変わり者としても有名です。
ジョブズはAppleというコンピューターの会社を作ったのですが、こだわりが強すぎて何度も何度も何度も作り直しをさせます。
いろんな部署に顔を出しては「やり直せ、やり直せ」と言うので社内からめちゃくちゃ嫌われます。
嫌われすぎた結果「お前がいると仕事にならん」と言われて会社を追い出されます。
自分で作った会社を追放されるかわいそうなジョブズ。
追い出されたジョブズは、次のコンピューターの会社を作ります。
その会社はどんな会社かというと「コンピューターでアニメを作って効率的にアニメ制作しようね!」と、そんな会社です。
ジョブズも「CG制作に強いコンピューターを作るぞ!」とがんばります。
で、このコンピュータを宣伝するために制作例としてCGアニメを作ったのですが、これがめちゃくちゃに評判が良かった。
コンピューターは全然売れないけど、アニメだけは大絶賛されました。
その結果、この会社はCGアニメを制作する会社へとなっていくのですが、それがのちにトイ・ストーリーなどの名作を作るピクサーという会社です。
ジョブズはその後、ピンチになったAppleから呼び戻されて無事自分の会社に戻ります。
もちろん戻ったあとはいろんな部署に顔を出してまた「やり直せ、やり直せ」と言いましたとさ。
このようにジョブズみたいな超すごい人でもすべてが思い通りにいくわけではなく、人間関係などで失敗して追い出されたりしちゃうのですね。
この本には他にも、手塚治虫やベートーヴェンなど、すごい人達の失敗談が盛りだくさん。
私たちも学校生活などで、ちょっと失敗したりトラブルが起きたりして居場所がなくなってしまうことがあるかもしれません。
苦手な場所から逃げるのは全然悪いことではないけれど、逃げたあとにどうするかが大事だなぁと思っているので、偉い人の失敗談とその後がわかるこの本はオススメの一冊です。