2019.12.19 / manners-about-money

自転車保険

自転車は車とは違い、学生のみなさんにも身近で便利な存在ですね。今回は「自転車保険」について考えてみましょう。

自分が自転車に乗っている時、歩いている人にぶつかって相手にケガを負わせてしまったら……。そんなことを考えたことはありますか?

そんなニュースが時折流れますが、大変な出来事に対しては、私たちはつい他人事に思ってしまい、「自分の身にも起きるかも」とは考えにくいものです。

ですが、自転車事故により被害者が大けがを負い、自転車に乗っていた学生に多額の損害賠償を命じた判決が下されるなど、自転車事故は社会的に大きな問題になってきました。

自分の不注意がもとの事故で何千万円も支払うように言われても、そのようなお金を払うのはとても難しいことです。でも支払わなければ、被害者にさらに苦痛を与えることになってしまいます。事故を起こしてしまったことに対する責任も果たせないことになります。

そのため最近では、自治体によっては「自転車に乗るのであれば自転車保険に加入しなければならない」というルールを作っているところもでてきました。大阪府や京都府などがそうです。

今後、加入を義務化する自治体はさらに増えていきそうです。そのような世の中の流れもあって、最近は各保険会社から「自転車保険」が発売されています。どのくらいまで被害者に補償するのかによって保険料は変わりますが、1年間で2,000~4,000円程度です。これよりも金額が上がりますが、家族全員で入れるものもあります。

加入方法は、新しく自転車を買うのであれば自転車屋さんで相談できますし、コンビニでも取り扱っています。またネット保険も揃っていますからスマホでも申し込みができそうです。

ところで「自転車保険」に入らなくても、自転車事故を補償する保険があることを知っていますか? 「個人賠償責任保険」と言って、親御さんが契約している火災保険や自動車保険にオプションとして付け加えられる保険です。個人賠償責任保険は、保険に加入している家族全員が対象で、自転車事故だけでなく、もし他の人の身体や財産に損害を与えてしまった場合に保険金が下りるものです。

たとえば買い物に行ったときに誤って商品を壊してしまったとか、バルコニーから物を落として下を通っていた人に当たりケガをさせてしまった、など。こんな風に日常生活の中で損害賠償をしなくてはならないケースを保障しています。

自分で「自転車保険」を契約する前に、親御さんが入っている保険に個人賠償責任保険があるか、確認してみてください。

今回は「自転車保険」についてお伝えしてきましたが、まずは「事故を起こさないこと」が一番大事です。スマホを見ながら、イヤホンで音楽を聴きながらの運転は、周りへの注意が疎かになって事故を起こす元です。

また無灯火で走っていると、車との事故につながる恐れがあります。

自転車は運転免許がなくても誰でも乗ることができますが、乗り方によっては自動車同様凶器になりかねません。大きな事故を起こしてしまえば、たとえ保険で保障をしても、相手の方だけでなくみなさんもご家族もつらい思いをすることになってしまいます。

安全第一、そのうえで万一に備えるという意識をぜひ持ってくださいね。

この記事を書いた人

植田 香代子
1級ファイナンシャルプランニング技能士・産業カウンセラー・キャリアコンサルタント。 大学での授業、新入社員向けの研修、ひとり親の就業相談などの現場で、マネーとキャリアの両面からサポートを行っている。 マネーとキャリアの相談室