2019.12.12 / career-job-hunting

career②「好きなこと」を仕事にしても大丈夫?

先日、大学2年生の男子生徒から「好きなことを仕事にしてもいいと思いますか?」と質問がありました。好きなことを仕事にするってどうなんだろう? やめた方がいいのかな? 明確な定義はあるんだろうか? そんな風に迷っているようでした。

「好きなことを仕事にしてもいいと思いますか?」という問いへの答えですが「もちろん!」です。

「好きこそものの上手なれ」ということわざがあるように、自分が好きなことや心から楽しいと思うことなら、興味があるから勉強も努力もしますよね。結果として周りの人よりも能力やスキルが磨かれて、あなたの強みになる可能性があるなら、職業にできる可能性は十分あります。

下の図をご覧ください。

今お話ししたのは、好きなこと=WANT(やりたいこと)なら、CAN(やれること)になる可能性が高いということです。お金をもらって働くわけですから、「好きだけど下手」では当然、仕事にはなりません。能力・スキルの向上のための最大限の努力が必要です。

重要なのは、MUST(やるべきこと)かどうかです。

例えば、ギターが好きでバンド活動をしている人がいるとしましょう。

もし、その「好き」が自分のためだけなら、趣味でも十分ではないでしょうか。休日に仲間で集まって練習して、小さなライブハウスで活動している社会人はたくさんいますし、みなさん「大切なライフワークだ」と、とても楽しそうです。

一方、その「好き」を社会への貢献につなげられるなら、プロを目指せるかもしれません。「自分の演奏で誰かを元気にしたい」「自分たちのバンド活動で世の中を良くしたい」などの使命感や志があることに加え、その分野の音楽が市場(顧客)から必要とされていることも条件です。

「好き」を職業にして成功するためのポイントは、MUSTとCANとWANTの3つが重なり合っていること。

これを満たしているのであれば、プロとして選ばれる可能性は上がるでしょう。

あとは、働く場所や時間帯、もらえる賃金などの就業条件もチェックして、自分の理想の生き方、働き方と合っているかどうかを検討して、進路を決定してください。

この記事を書いた人

千葉 裕子
1級キャリアコンサルティング技能士(国家資格)。営業や秘書としてビジネス現場で培った実務経験、3,500件を超える個別カウンセリング実績を活かし、講師業・キャリアカウンセリング業務を展開。自ら考え行動できる「自律した人材育成」を生涯目標に掲げている。個人オフィス・マイキャリアでの活動のほか、ビジネスプラスサポートなどでも活躍中。 ビジネスサポート千葉裕子紹介ページ