2019.12.11 / communication

communication⑬目上の方との約束、何分前がベスト?

学校でもバイト先でも家でも、コミュニケーションって大事。「こんな時どうすればいいんだろう?」と迷うポイントを、ビジネスマナー&コミュニケーションに詳しいゆうこ先生がアドバイス。

CASE⑬目上の方との約束、何分前がベスト?

大学四年生男子の声:社会人との約束、目上の人との約束の時など、何分前に行くのがベストでしょうか? 行く先によるんだろうけれど「早過ぎたら迷惑かな」「ギリギリだと印象が良くないかな?」などと迷います。例えば、就活の面接やキャリアカウンセリング、内定後の食事会などです。

 

ゆうこ先生のアドバイス:相手の立場に配慮した素晴らしい疑問ですね。
訪問や待ち合わせの時間は場所や相手によってケースバイケースではありますが、今回は大人の世界の一般的なビジネスマナーをご紹介したいと思います。

1)約束をするとき(連絡をもらうとき)にできること
理想を言えば、約束するときに質問しておくのがベストです。例えば、「面接は13時からです」と案内されたときには、「かしこまりました。13時スタートですね。ちなみに早めに到着した場合に待ち合い室などはありますでしょうか?」と尋ねておくのです。すると、「30分前には開場しますので、どうぞ」とか「お待ちいただく場所はないので、5分前にお越しいただければ十分ですよ」など、情報をもらえるでしょう。これで不安が解消しますね!

2)特に情報がない場合
説明会などの大勢が集まるものなら開始時間の30分程度前から会場に入れることが多いので、確認のうえ早めに行くことをお勧めします。しかし、個人面接やキャリアカウンセリングなどの場合はロビーで待機するケースもありますので、適度な時間を見計らいたいですね。

ビジネスパーソンがお客様訪問をするときの一般的なマナーは、約束時間の5分前訪問です。アルバイトの面接や2回目以降のキャリアカウンセリングなどなら5分前で十分でしょう。ただし、正社員の採用面接なら少し余裕を持って、約束時間の10分前には受付に着くようにしたいかな。

また、どうしても不安で早く行きたい場合の裏技としては、受付で「お約束の時間より20分も早く着いてしまいました。ご迷惑なら外でお待ちしますが、いかがでしょうか?」と尋ねてみてはいかがでしょうか。とても礼儀正しい若者だと、好印象を持ってもらえるはずです。

3)駅やレストランでの待ち合わせについて
私は以前、大手企業の秘書をしていたのですが、秘書を持つような「仕事で成功している人」は相手を待たせないものです。
私は、目上の人やお客様との食事の約束には10~15分ほど前にお店に着くようにしています。相手の方が5分前にいらっしゃっても大丈夫なようにです。相手が先だと不安な気持ちにさせてしまいますし、いきなり「お待たせして申し訳ありません!」とお詫びからスタートするのは、もしかしたら第一印象を悪くしてしまうかもしれませんからね。
相手を待たせない、相手の時間を大切にする人は、周囲から信頼されます。学生のうちから早め行動の習慣を味方につけておきましょう。

この記事を書いた人

千葉 裕子
1級キャリアコンサルティング技能士(国家資格)。営業や秘書としてビジネス現場で培った実務経験、3,500件を超える個別カウンセリング実績を活かし、講師業・キャリアカウンセリング業務を展開。自ら考え行動できる「自律した人材育成」を生涯目標に掲げている。個人オフィス・マイキャリアでの活動のほか、ビジネスプラスサポートなどでも活躍中。 ビジネスサポート千葉裕子紹介ページ