2019.07.18 / newsevents

最初に日本地図を作った忠敬 課題図書②星の旅人

~読書感想文サポート連載②「星の旅人」~

読書感想文コンクールに今年もチャレンジするぞという中学生のみんなへ。課題図書について紹介します。

『星の旅人』は、行方不明の父親を探す少年・平次の視点で描かれた歴史小説です。平次の父親が残した「神の魚」の謎を解きつつ、忠敬の地図づくりの道のりを追っていきます。

行きたい場所がある時、移動していて道が分からなくなった時、みなさん、スマホでぱっと経路や所要時間を調べますよね。

日々、何気なく使っている地図ですが、最初に「日本地図」を作った人のことは知っているでしょうか?

まだ技術に乏しい江戸時代に自分の足で日本全国を歩き、正確な地図を作ったのが伊能忠敬。中学の教科書でも紹介されている偉人です。

あなたが自宅から徒歩10分圏内の地図を作ると考えてみてください。持ち物は紙と鉛筆とメジャーくらい、徒歩で回ってみましょう。どれだけの時間がかかるか、正確な数字を記録するために慎重に作業を行わなければいけない……。ほんの10分圏内の地図だとしても、気が遠くなるような作業だと思いませんか? 最初に「日本地図」を作った忠敬って、ものすごい偉人だと思いませんか? 同じく教科書に登場する戦国武将や維新志士と比べるとその活躍はあまり知られていない点が少しさみしい気がします。

日本全国を歩き回ったという事実からタフな男性を想像するかもしれませんが、意外と病弱だった伊能忠敬の生い立ち、当時の時代背景や文化、忠敬が生きた時代にまつわる歴史テーマについて、そして測量技術がどのように進化していったのかなど、解説ページが充実している点も読み応えがあります。

歴史や地理に興味がある人、旅や数字に興味がある人、歴史上の偉人に関心がある人におすすめの一冊です。

◆本について 『星の旅人: 伊能忠敬と伝説の怪魚』 著:小前 亮 出版社: 偕成社 小峰書店 1728円

この記事を書いた人

あすとれ編集部
編集長・春瀬(編集・ライター兼キャリアカウンセラー)と、ライターさん、就労前世代のモニターバイトさんから成る編集部です。拠点は大阪市内。「こんな記事が読みたい」などリクエスト募集中!