2018.12.25 / communication

communication⑧飲食店での勉強・おしゃべり

学校でもバイト先でも家でも、コミュニケーションって大事。「こんな時どうすればいいんだろう?」と迷うポイントを、ビジネスマナー&コミュニケーションに詳しいゆうこ先生がアドバイス。

 

CASE⑧飲食店での勉強・おしゃべり~放課後編

高校生の声:学校近くのファーストフード店やカフェなどで勉強をしたり、おしゃべりする時。大人からみて滞在時間はどのくらいがセーフなのでしょうか。

そういったことを店員さんに聞いてみたい気もしますが、何て聞けばよいのでしょうか。

学校近くに中高生が通える(払える)価格のお店はそんなにたくさんはないので、きまずくなったり、出禁になると困るんです。

 

ゆうこ先生のアドバイス:まずはお店のコンセプト・価格を考えてみましょうか。たとえば、コーヒー一杯の価格が、S店=340円、M店=100円とします。

S店……コーヒー代にはゆっくりする場所代も入っていると考えると、多少ゆっくり座っていても迷惑だとは思われないでしょう。一方、学生同士でにぎやかにおしゃべりをしていては、周りのビジネスパーソンたちなどがくつろげないので、お店にとっては迷惑です。

M店……「安い、早い、うまい」をコンセプトにしているお店では回転率が命。お店が空いている時間帯なら構いませんが、満席時には食事が済んだら退席するのが社会通念上のマナーでしょう。もちろん、追加注文をすれば構いませんが、食事が終わってから1時間以上も滞在するのは避けたいことです。

店員さんに聞く場合

フロアサービス(清掃などで巡回している方)を呼び止めて、丁寧に尋ねてみましょう。これも、アサーションのDESC話法でいけます。

D 体育祭の準備のための打合せをしています。

E この場所の居心地がいいので、あと1時間くらい居られるとうれしいのですが、ご迷惑ではないかと心配しています。

S 騒がしくはしませんので、○時頃までいてもよろしいでしょうか。

C もし席が混んできたら帰りますので、その時は声を掛けていただけますでしょうか。

 

他に、こんな質問もありました。

「学校の部活で退部届をもらいにいく時、なんと言えばいいのでしょうか。」(取りに行く勇気がない。もめてやめる時は行きづらい。でも届けを出して処理をしてもらわないと、部員や顧問の先生に迷惑をかけてしまう)

「もらいに行きづらい」という発言は、自分の安全のことだけを考えていて行動から目を背けている状態。

「迷惑をかけてしまう」という発言からは、自分だけではなく周りの人の気持ちにも気づいて配慮ができる状態に成長したことがわかります。

伝え方については、これもアサーションだと思います。よい勉強の機会と捉えて、ぜひ考えてみてくださいね。

 

アサーションとDESC話法をもっと知りたい方はこちら

ゆうこ先生のキャリア・コラム『アサーション』①

ゆうこ先生のキャリア・コラム『アサーション』②

この記事を書いた人

千葉 裕子
1級キャリアコンサルティング技能士(国家資格)。営業や秘書としてビジネス現場で培った実務経験、3,500件を超える個別カウンセリング実績を活かし、講師業・キャリアカウンセリング業務を展開。自ら考え行動できる「自律した人材育成」を生涯目標に掲げている。個人オフィス・マイキャリアでの活動のほか、ビジネスプラスサポートなどでも活躍中。 ビジネスサポート千葉裕子紹介ページ