2018.01.14 / communication

ケンカした時。言い過ぎてしまわない方法

このコーナーではメンタルトレーナー・ユミさんが「中高生の日常で役立つメンタルの鍛え方」を紹介したり、みんなからの「お悩み相談・教えてほしいこと」への回答をしていきます。

人とケンカした時にひどい言葉を言いすぎないように心がけること

10代の頃って、友人・彼氏彼女・家族などとケンカした際に冷静になりきれないなどしてひどい言葉・きつい言葉を言いすぎてしまうことも……。相手を傷つけることはもちろん、自分も傷つくことになりがちですね。そういったことをなるべく避けるためにはどうすればいいかを考えてみましょう。

ひどい言葉を吐き捨ててしまう……。後から言いすぎたな……と感じる。感情的になってしまうということですよね。どういう時になってしまうのか、考えてみましょうか。例を挙げると、「自分に余裕のない時」「自分は相手より強いと見せつけたくなった時」「相手を自分より下だと感じている時」「今までの不満もここぞとぶつけたくなった時」「他のことでストレスがたまっている時」などと言いかえることもできると思います。

親、先生、友達、彼氏、彼女、兄弟、姉妹、先輩、後輩……。関係が深ければ深いほど、近ければ近いほど、こうなってしまいがちなのかもしれません。

まずはあなた自身が自分を「言いすぎてしまう性格」だと決めつけないことも必要だと思います。よく「自覚しなさい」とか大人から言われますが、自分で自分を戒めすぎると自分を責めすぎてしまいます。

世の中には、「言い方はきつい。でもあの人は優しい」「感情的になる時もあるけど、いいやつだ」と他者から評価を得ている人もいます。人間の魅力というものは、一様ではないのです。

「人とケンカした時、どうすればひどい言葉を言いすぎないでいられるかな」そんな風に考えるあなたは、あとで「言いすぎたな……」と感じられる優しい心も同時に持っています。ならば、謝る勇気やフォローできる声かけをする勇気を持つことの方が優先かもしれませんね。

「こんな言いすぎてしまう自分は嫌いだ!」と、自分を投げ出すほど責めることはないのです。

相手にきつく響かないようにするために「アイ(I)メッセージ」という表現方法が、最近よくコミュニケーションの勉強でも取り入れられています。カンタンに紹介してみましょう。

◆「アイ(I)メッセージ」って何?

主語を「you(あなた)」でなく、「I(私)」に変えて送るメッセージのことです。たとえば、友達が約束にいつも遅刻してくるので「あなたはいつも遅刻ばかりだね!」と言ってしまった。主語を「I(私)」にしてみましょう。⇒「私はあなたと会うのを楽しみにしていたから、ちょっと寂しい気持ちになった」――主語を「あなた」から「私」に変えるだけで 批判的に聞こえずにすむことがあるんです。自分の思い・意見を相手に伝えるとき、「私は~~」と主語を「I(私)」にすることで、自分の発言に責任を持てる点もいいですね。

 

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この記事を書いた人

yumi
『メンタルトレーニングで視野を広げて明日を楽しい未来に!』をモットーに、恋愛相談・仕事関係の相談などに対応。大阪市立大学生活科学部人間福祉学科で心理学を学び、若者の恋愛・性・性教育についての卒業論文を執筆。元保健室の先生。※朝日放送『明石家ハッピー独身寮』に出演※