銀行はもう金貸しではいられない
学校~家を往復する毎日だと入ってくる情報が限られることも多い。産業トレンドに精通したプロの記事を読むことで知らなかった世界がみえてくるかも。「社会に興味を持つきっかけに」と、今回おススメする記事がこちら。
もう銀行は要らない? これからはコンサル機能が銀行の優劣を決める!?
銀行とは、何の商売をしているところでしょうか?
通帳やATMを売っているわけではありません。「口座を開いてください」と銀行の方に言われたことがあるから、口座をサービス提供しているのでは? ――いえ、違います。口座は(原則)無料で開設してくれますし、口座を開いたら(すごく少ないけど)残額に金利(利子)を付けてくれますよね。そう、逆にお金をくれるんですよ‼
じゃあ、銀行って、ボランティア? それとも公務員なの? いえいえ、れっきとした民間ビジネスです。口座を通じて銀行が「仕入れ」をしているのです。だから、それに対してお金を払ってくれる。
何を仕入れているのか? そう〝お金〟ですね!! つまり、銀行が商売しているものは〝お金〟なんですね。皆さんに口座を開いてもらってお金を仕入れ、そのお金を企業や個人に貸して(貸付け)て、その金利の差額(利ザヤといいます)で儲けています。
でも昨今、銀行は儲からなくなっています。日銀のマイナス金利政策の影響を受けたり、企業も上場によって投資家から資金を集め、個人でもクラウドファンディングを利用したりと頼る先が銀行以外に選択肢が増えてきていることも影響しています。
そのため、銀行は顧客へのコンサルティング機能を強化して、資産運用や相続などの相談を顧客から受けて、その解決策として投信・保険、各種債権等の提案をして新たなビジネスの柱とします。必要な人員は、業務関連の行員(内勤)を業務効率化(IT・ロボット化)で減らして、営業部門への人員シフトをはかっています。
これからの銀行は、お金を貸すことがメイン業務ではなくなり、駅前にある銀行店舗も減って、窓口に座っている行員の方も見かけなくなってくるんでしょうね。
『日銀のマイナス金利政策』を知りたい方はこちら → 5分で読めるマイナス金利