2017.10.29 / manners-about-moneyabroad

お金持ちになる❝最初の一歩❞

日本では「子どものうちはお金のことなんて考えなくていいの」って言われることが多いですよね。もちろん、中学生・高校生へのお金の教育ってほぼないですよね。一方、アメリカをはじめ世界各国では10代からのお金の教育は非常に浸透しています。

そんなわけで「❝10代に向けたお金のはなし❞の記事を考えている」と、キャリア30年の経済評論家MR.Xさんに相談したところ、第一声、10代に向けてこんな言葉が返って来ました。

今、何か欲しいものはありますか? たくさんあげてください

みなさん、どんなことを考えました? 「有名店〇〇のケーキが食べたい」「かわいいバッグが欲しい」「大きな家に住みたい」いろんな声がきこえてきそうですね。受験勉強に追われて疲れている人は「とにかく寝る時間が欲しい」とかいろいろあるでしょう。

ただ、今回MR.Xさんが指す「欲しいもの」は、❝お金で購入できるもの❞に限定したお話です。

先日紹介したおすすめ本「イヌが教えるお金持ちになるための知恵」(サーカス教室経営者イッコさんのおすすめBOOK)でも、「お金があったら叶えたい望みは何ですか? 10個、箇条書きにしてみましょう」というセリフが出てきました。主人公である11歳の女の子キーラの元へやってきたイヌのマネーが「お金持ちになるコツ」を教える中ではじめに言う言葉です。


MR.Xさんは日本生まれ・日本育ち、「イヌが教える~~」の著者はドイツの方。お金のプロが子どもたちに伝えたい第一声は、世界共通なのかもしれませんね。

MR.Xさんは続けて話します。「先ほど考えた❝欲しいもの❞、どんな順番で欲しいでしょうか?」と。

「すぐ手に入れられるものから選ぶ人もいれば、一番入手困難なものから欲しい人もいるでしょう。宝くじが当たるとか友達が突然プレゼントしてくれるとか、そんなうれしいハプニングもたまにはあるかもしれませんが、欲しいものは自分で購入する努力をする。自分で貯めて買うのなら、こんなことをしっかり考えなければなりません」

「稼いだお金(収入)」-「使ったお金(費用)」=「楽しさ」+{「貯蓄・貯金」×(「運用」)}

ちょっと難しそうですね(^^; 運用の話はまた後日お話するとして、10代のみなさんに身近なワードは「貯金」ですよね。

どういう期間でこの費用を貯めていくのか、計画を立ててみましょう。安く手に入るものばかりではないので、お金に関して考えるということは、ある程度長い目で考える習慣が必要になります。お金に対する考え方を決めるということは、自分はどういう生活をしてどのように幸せになりたいのか? を考えることにつながります

大事なことは、まず「お金について考える習慣をつける」ってことで、それが「自分がどんな生活をしていきたいのか」を考えることにつながるってことなんですね。

カンタンに思えるかもしれませんが、実際にやっている人は少ないかと思います。

POINT1)お金で買える欲しいものをあげてみよう

POINT2)欲しいものの順番を考えてみよう

POINT3)欲しいもののために〇ヶ月で〇円貯めるなど、計画をたててみよう

「意識してみたら貯金が増えた!」っていう声もありましたよ。欲しいものが手に入れやすくなるんじゃないでしょうか♪

《予告》今後、「クレカのはなし」「奨学金のはなし」「ひとり暮らしのお金」「実はスゴイ! 簿記3級でわかること」などを掲載していきます。本紹介では、2000年に発売され、日本で累計300万部(全世界では累計2800万部)を突破した『金持ち父さん  貧乏父さん』にまつわる記事も掲載します。どうしてあんなに売れたのか、若いうちに読むといいよとおすすめされる理由は何なのか? お金のプロのコメントも交え、紹介していきます。

【記事監修】経済評論家MR.X

この記事を書いた人

あすとれ編集部
編集長・春瀬(編集・ライター兼キャリアカウンセラー)と、ライターさん、就労前世代のモニターバイトさんから成る編集部です。拠点は大阪市内。「こんな記事が読みたい」などリクエスト募集中!