2020.07.11 / newseventsbook

課題図書⑪低学年向け4冊

読書感想文コンクールに今年もチャレンジするぞというみんなへ。今年の課題図書について紹介します。

~今年は小学校低学年の書籍4冊も紹介しています。絵本が好きな人、読んでみてくださいね~

①『山のちょうじょうの木のてっぺん』はこんな人におススメ

犬が好き / 友達とのお話が好き / やんちゃな男の子が好き

「いがらしくん」「にしやん」、二人は同じ一年生でも全くタイプが違います。おっちょこちょいで元気いっぱいのいがらしくん。おとなしくて気弱なにしやん。

にしやんの犬、ごんすけは人間でいうともう100歳。歩けなくなっていよいよ最期が近くなっています。

性格が正反対の二人ですが、やんちゃないがらしくんがにしやんの悲しい気持ちに子どもらしく寄り添って、二人がそれぞれのやり方でごんすけと向き合うお話です。

◆本について 『山のちょうじょうの木のてっぺん』 著:最上 一平 イラスト:有田 奈央  出版社: 新日本出版社 1,430円

 

②『タヌキのきょうしつ 』はこんな人におススメ

ユーモラスなお話が好き / タヌキのお話が好き / 広島の昔を知りたい

タヌキだって勉強したい! 広島の小学校では、夜になるとタヌキが勉強をしているという新聞記事が載ったことがあるそうです。九九を覚えて、体操をするタヌキたち。えんぴつやノートを差し入れる教頭先生。

やさしい人々、そしてユーモラスなタヌキたちにも戦争の被害がふりかかってきます。戦争が広島にもたらした被害を、タヌキを通じて伝えてくれる物語。戦争で平和な日々を奪われてしまうのは人間だけではないと痛感します。ラストがまたユーモラスであたたかい。

◆本について 『タヌキのきょうしつ 』 著:山下明生  イラスト:長谷川義史 出版社:  あかね書房 1,210円

 

③『ながーい5ふん みじかい5ふん』はこんな人におススメ

親子で絵本を読むのが好き / 「5分だけだよ」と言われるのが嫌い / 「5分待って」も好きじゃない / 楽しいことはずーっと続けばいいのにと思う

「そうそう!」「うんうん、わかる」読んでいてそんな言葉が次々と出てきます。

列に並んでいる5分は長い。でも、ジェットコースターに乗っている時の5分はあっという間。歯医者さんの5分はとてつもなく長い。

おなじ5分なのに、こんなにちがう。なぜだろう?

親子で読んで、いろんな5分についてお話したくなる絵本です。

◆本について 『ながーい5ふん みじかい5ふん』 イラスト:オリヴィエ タレック  原著:Liz Garton Scanlon / Audrey Vernick /Olivier Tallec  著:リズ・ガートン スキャンロン /オードリー ヴァーニック  訳:木坂 涼  出版社:光村教育図書 1,540円

 

④『おれ、よびだしになる 』はこんな人におススメ

相撲が好き / 「よびだし」について知りたい / 夢がある

「おすもうさん」は知っていても「よびだし」って何?? という人も多いのではないでしょうか。すもうで、取り組む東西の力士の名を呼び上げて、土俵に登場させる役のことです。

主人公は、おすもうさんより「よびだし」さんが大好き。将来の夢も「よびだし」さんです。やがて大相撲の世界に飛び込んでいきます。

夢を持った主人公のまっすぐな気持ち、そして努力する様子がとても爽やかに描かれています。周りの大人たちもとてもあたたかく主人公をサポートしています。夢があるっていいなあと感じられる絵本です。

「よびだし」さんの仕事、大相撲の世界のこともよくわかります。

◆本について 『おれ、よびだしになる』 著:中川 ひろたか イラスト:石川 えりこ 出版社: アリス館 1,540円

この記事を書いた人

あすとれ編集部
編集長・春瀬(編集・ライター兼キャリアカウンセラー)と、ライターさん、就労前世代のモニターバイトさんから成る編集部です。拠点は大阪市内。「こんな記事が読みたい」などリクエスト募集中!