2021.07.08 / newseventsbook

課題図書⑦ぼくのあいぼうはカモノハシ

読書感想文コンクールに今年もチャレンジするぞというみんなへ。今年の課題図書について紹介します。

☆『ぼくのあいぼうはカモノハシ』はこんな人におススメ☆

とぼけたお話が好き / 海外の児童文学が読みたい / 動物が出てくるお話が好き / 冒険ものが好き

 

ドイツの児童文学作家が書いた冒険物語。

主人公・ルフスはドイツに住む男の子。パパが仕事でオーストラリアに行っているので、ママとお姉ちゃんと三人で暮らしていますが、パパに会えないうえに、お姉ちゃんがあまり遊んでくれないのでさびしい毎日です。

ある日、ルフスはなぞの生き物を発見します。動物園から逃げたしてきたというカモノハシで、人間のことばを話します。

名前はシドニーといい、ふるさとのオーストラリアへ帰るのを手伝ってほしいと頼まれます。

「オーストラリアに行けば、パパに会えるからちょうどいいでしょ」と。

ルフスはシドニーを家に連れて帰りますが、ママやお姉ちゃんにばれないように汚れたぬいぐるみのふりをさせたり、オーストラリアへはバスで行こうかボートで行こうかなど、とぼけたやりとりを繰り返したり。

気のやさしいルフスと、話し方がやたらとていねいで、でもちょっと間が抜けたシドニーとのほのぼのゆかいな一冊です。

ちょっと不満があるとき、少しさびしいとき、シドニーのようなとぼけた相方が現れてくれたら……。そんな期待を持って、植え込みの奥をのぞいてみたくなるかもしれません。

おまけ:カモノハシとは……オーストラリアの東部とタスマニア島にしか生息していない貴重な動物。日本では、動物園でも見ることができません。

 

◆本について 『ぼくのあいぼうはカモノハシ』 作:ミヒャエル・エングラー  訳: はたさわゆうこ   絵:杉原知子  出版社: 徳間書店 1,540円

この記事を書いた人

あすとれ編集部
編集長・春瀬(編集・ライター兼キャリアカウンセラー)と、ライターさん、就労前世代のモニターバイトさんから成る編集部です。拠点は大阪市内。「こんな記事が読みたい」などリクエスト募集中!