2020.07.03 / newseventsbook

課題図書①風を切って走りたい! 夢をかなえるバリアフリー自転車 

読書感想文コンクールに今年もチャレンジするぞというみんなへ。今年も課題図書について紹介します。

 

☆『風を切って走りたい!』はこんな人におススメ☆

ノンフィクションを読んでみたい / モノづくりが好き / 自転車が好き / 夢や将来の仕事について考え始めた

 

想像してみてください。もしも、体が不自由で自転車に乗ることができなかったら……。

そんな人達のために、一人ひとりの体にあわせて「世界にひとつの自転車」を手作りし続けた堀田健一さん。40年間で2600台以上、作り続けました。

体に不自由があり、ずっと家にいた人が、堀田さんに出会って自転車を作ってもらってからは一人で、何駅も先まで出かけられるようになるのです。「友だちと一緒に自転車で遊びに行きたい!」そんな少年の夢も叶えました。

この本には、そんな喜びの声があふれています。

堀田さんは、子どものころからモノづくりが大好きで技術もありました。

けれど、『特別な自転車作り』はそう簡単ではありません。堀田さんの40年は、逆境・苦難の連続です。家族がいながら、毎日の食事のお金にも困ることもあり……。けれど、堀田さんはくじけず、挑戦し続けます。人に尽くす、あたたかい人柄の堀田さん。そんな堀田さんの頑張りを応援してくれる人が現れます。

 

この本は「夢を叶えること」「あきらめずに何度でも挑戦すること」、そんなことを教えてくれます。

「必要なものは自分で作ればいいんだ!」と気づいて、何かを作り始める人がいるかもしれません。「こんな仕事を目指したいな」と夢を見つける人もいるかもしれません。

堀田さんが情熱をもって突き進んだ40年の人生に、感動したり、励まされたり、心を動かされる人がとても多いのではないでしょうか。

あとがきを見ていると、堀田さんももう高齢。けれど、まだあとつぎがいないようです。この本を読んで、子どもの頃の堀田さんど同じようにモノづくりが大好きな若い人が、あとをつぐかもしれないですね。

『夢をかなえるバリアフリー自転車』が、これからも続いていくことを願っています。

 

◆本について 『風を切って走りたい! 夢をかなえるバリアフリー自転車』 著:高橋 うらら 出版社: 金の星社 1,540円

この記事を書いた人

あすとれ編集部
編集長・春瀬(編集・ライター兼キャリアカウンセラー)と、ライターさん、就労前世代のモニターバイトさんから成る編集部です。拠点は大阪市内。「こんな記事が読みたい」などリクエスト募集中!