2018.05.07 / newseventsbook
AIの時代に仕事消滅~生存率51%
あすとれ編集部 おすすめBOOK
「AIに興味がある」「将来こんな仕事がしたい」と考えているみんなにおすすめしたいのが『仕事消滅 AIの時代を生き抜くために、いま私たちにできること』。
2025~2050年頃にAIとロボットの進化が引き起こす「テクノロジー失業」について、東大卒の経営コンサルタントが経済学の立場から語っている。
仕事消滅はまず2025年にはドライバーの仕事で起き、2030年には裁判官・銀行の融資担当者・パラリーガル(弁護士助手)など「頭を使う専門の仕事」で起きる。そして2035年頃には管理職・経営者・研究者・クリエイターの仕事もAIにとって代わられる。本当に心配すべきは肉体労働の仕事ではなく、頭脳労働の仕事だと書かれている。
中高生のみんなも、家族や先生たちも「自分にしかできない特別なスキル(能力)を持っている人だけが生き残れる」と信じてきたかと思うけれど、その教えがもう時代遅れなのかもしれない。
「仕事消滅」「テクノロジー失業」と聞くと難しそうな印象だが目次をみても「『なくなる仕事』にはどんなものがある?」「囲碁のプロ棋士を破ったAIのどこが凄いの?」「人間がAIやロボットに勝てる点は何?」など興味深いものが多く、この数年でAIが急速に人類の能力に近づいてきた理由もよくわかる。未来予測として必要な情報が詰まった一冊だ。
怖いのは狼少年の話のように「そんな時代どうせ来ないよ」と思い込んでしまうこと。今ある事実を素直に受け止め、正確な情報を知っておくと今後の変化に驚かずにすむのではないだろうか。
さくっと読める文庫本
この記事を書いた人
編集長・春瀬(編集・ライター兼キャリアカウンセラー)と、ライターさん、就労前世代のモニターバイトさんから成る編集部です。拠点は大阪市内。「こんな記事が読みたい」などリクエスト募集中!