2018.02.04 / manners-about-money

知ってたらあわてない・焼香マナー

通夜・葬儀・法要は中高生でも出る機会がありますね。「よくわからない」と声があがったのが「お焼香の作法」。「前の人のマネをすればいい」と言われますが、ちゃんとわかってたら落ち着いて心を込めてお参りできますよね。ということで、寺院監修で「参列者のお焼香マナー」を紹介します。

◆そもそも「焼香」って何?

一般的に焼香というと、お通夜、葬儀・告別式、法事・法要などで「抹香(まっこう)を焚くこと」を指す場合が多いです。細かくした香を香炉に落として香を焚き、死者や仏を拝むことを指します。

仏教では「お香」は仏にとって食物であるという考え方なので、香気で仏前を清め香を故人に手向けること=供養なのです。お仏壇にお茶や果物などを供えるのを見たことがあるでしょうか? ざっくり考えると同じ意味になります。

宗派によっては「参拝者自身が心と身体の穢れ(けがれ)を取り除き、清浄な心でお参りするための作法」ともいわれます。

※抹香……お香を細かくしたもの(参考:下の写真・右)。お香が棒状になったもの=線香。

香炉……香を焚くための容器※

◆どうするのが正式?

一般的に左手に数珠を掛けて右手で焼香を行います。基本的には、焼香台の前で合掌した状態で一礼のあと、①右手の親指・人差し指・中指の3本で抹香をつまみ ②目の高さまで持ち上げ(この動作を「おしいただく」といいます) ③指を離し、香炉の中に静かに抹香を落とす ←この動作を1~3回行い、合掌した状態で一礼。

回数などは宗派によって違います。「お相手の宗派を尊重して相手の作法に沿う」が丁寧ですが、自分の宗派のやり方でもOKです。どちらも分からなければ1回で。参列者の人数が多い場合など「1回で」と、係りの人から回数を指示されることもあります。

◆焼香の前後はどうすればいい?

順番がきたら焼香台の手前まで歩く⇒遺族や祭壇へ一礼OR合掌⇒焼香⇒そのまま数歩下がる⇒遺族に一礼⇒席に戻る

このように、祭壇に向かって立った姿勢で行う「立礼」のほか、座って行う「座礼」、読経中に香炉を載せた盆を回して行う「回し焼香」もあります。

「座礼焼香」(自宅や和室などで行う)……基本は上の「立礼」と同じです。違うのは、移動の際は「中腰の姿勢で腰を落とす」「焼香の際は正座」という点だけです。席へ戻るときは、遺族の方へ体を向けて一礼したあと立ち上がって戻ります。

「回し焼香」(会場が狭い時や自宅での葬儀などで)……焼香炉が順に回ってくる形です。軽く礼をして焼香炉を受け取り自分の前に置き、焼香が終われば隣の人に回します。※椅子席の場合、焼香炉は自分の膝の上にのせる。

「回数は何回だっけ?」など気になる点を整理して紹介しました。流れがつかめたでしょうか? つきつめていけば細かな作法はたくさんありますが、焼香の意味を知って、「故人のことを想ってこころを込めて行う」「遺族に失礼のないように」を心がければ十分かと思います。

~~参考~~ 仏教での「焼香(香を手向ける)」は、神道の場合は「玉串奉奠(たまぐしほうてん)=(榊(サカキ)の枝に四手という紙片を下げたもの)を手向ける」、キリスト教の場合は「献花(花を手向ける)」となります。

 

【記事監修】瀬之堂 大澤寺(奈良県)

真言宗高野山派の寺院。さかのぼること1300年、白鳳時代に創建された大澤寺は古くから“目の薬師”、また紅葉の名所として親しまれてきました。本尊=薬師如来(楠一木作り 秘仏 藤原時代初期)。公式サイト=http://daitakuji.com/

この記事を書いた人

あすとれ編集部
編集長・春瀬(編集・ライター兼キャリアカウンセラー)と、ライターさん、就労前世代のモニターバイトさんから成る編集部です。拠点は大阪市内。「こんな記事が読みたい」などリクエスト募集中!