2017.07.30 / newseventsbook

長いのはヤダと感じる10代へ

高校教員・N先生のおすすめBOOK②

平成の中学生・高校生なら、“芥川”と聞けば、「ピースの又吉、芥川賞とったんだよなあ」とか「又吉の書いた『火花』は読んだけど、芥川作品は読んだことないなあ」って言うんだろうか。

盗人になるか、飢え死にするか……生きるために主人公の気持ちがどう変化していくか、心理描写が巧みな『羅生門』など、短編6編を収録した文庫本。

紹介してくれた英語教員のN先生も、純文学の世界にトライしたのは高校時代なんだそう。

「文学作品を読んでみようと思ったけど、言葉づかいが難しくて、長い作品は読みづらかったんですよね。そこで短編をたくさん書いている芥川龍之介のこの本を読んでみたんです」とのこと。

芥川作品は、他人にはあまり言いたくない・表には出せない、けれど人間誰もが抱く感情・エゴイズムを描き出した名作短編が多い。

『そういう部分が面白くて、この本をきっかけにそのあと他の芥川作品も色々読んだんですよ』。

「難しそう」「長いのはヤダ」っていう10代に、おススメしたい。

400円というプチプライスもうれしい↓↓

この記事を書いた人

あすとれ編集部
編集長・春瀬(編集・ライター兼キャリアカウンセラー)と、ライターさん、就労前世代のモニターバイトさんから成る編集部です。拠点は大阪市内。「こんな記事が読みたい」などリクエスト募集中!