2019.11.21 / newseventsbook

ポジティブに生き抜くヒントが詰まった一冊

『10年後の仕事図鑑』 著:落合陽一・堀江貴文

(出版社:SBクリエイティブ株式会社  1400円+税)

 

10年後。仕事は、未来は、どうなっていると思いますか?

キャリアカウンセラーの仕事をしていると、学生さんや保護者の方から「10年後も変わらずにある仕事、AI に奪われない仕事って何でしょう?」と聞かれることがあります。

そういった「なくなる仕事・変わる仕事」「生まれる仕事・伸びる仕事」についても書かれています。

事務職は今後どんな風に変わっていくのか? 医師は? 教員は? など。「こうなるかも」と、ひとつの可能性を示してくれていて興味深く読めます。

ほかテーマは幅広く、学校・教育、お金の未来、ワーク”アズ”ライフ時代、「遊ぶ」「働く」「学ぶ」の三位一体、「これからどう生きるのが賢いのか?」など。堀江氏と落合氏の対談形式で交互に意見が書かれており、読書が苦手な人でも読みやすいレイアウトになっています。

AI、仮想通貨などいろんな要素がからみあい、これまで「普通」だったことが変わっていく激動の時代。「若者たちに生き抜いていって欲しい」「AIを使いこなす人間となってほしい」……そんな二人の思いが伝わってきます。

未来が不安な若者に対して「仕事になる趣味を3つ持て」。「SNSを利用して情報を取りに行け、そして自分の頭で思考する癖をつけろ」など。「こういうことをするといいよ」と具体的に書かれていて、ポジティブに読めます。

これからを生きる自分にとって何が大事か、ヒントを拾うことができる。未来を、自分自身の生き方を、そして「今」を考えることができる一冊です。(ライター:春瀬ゆうな)

 

この記事を書いた人

あすとれ編集部
編集長・春瀬(編集・ライター兼キャリアカウンセラー)と、ライターさん、就労前世代のモニターバイトさんから成る編集部です。拠点は大阪市内。「こんな記事が読みたい」などリクエスト募集中!