クレジットカードが作れない理由
10代のみなさんの場合、まだクレジットカードを持っていない方も多いと思います。作りたくなったら、誰でも作れるものでしょうか?? 誰でも、とはいかないのです。今回はその理由をお伝えしましょう。
クレジットカードはキャッシュレスで買い物ができる便利なもの。現金を使わないだけでなく、チャージも口座残高も必要がなく(口座登録は必要です)、買い物ができる点が特徴です。
「先に買い物をして、後日、請求が来て口座から該当金額が引き落とされる」仕組みで「借金をして買い物をする」ということです。
借金は約束通りに返せば問題はないのですが、返す時のことを考えずに買い物をしてしまって、引き落とし時に残高不足となると「借金を返していない」ことになります。
カード会社としては、きちんと払ってもらう前提でカードを提供していますから、払えない人は信用できない要注意人物としてマークするようになります。その情報はカード会社だけでなく、他の金融機関にも伝わりますので、その人が新たにカードを作ろうとした時に断られる、つまり「カードを作ることができない人」となってしまうのです。
今は「クレジットカードなんて持っていないから関係ない」と思っている方、実はカードを使っていなくても「借金を返せていない」ことがあります。
ひとつは携帯料金の滞納。スマホ料金には、通信費のほかに機種代のローン支払いが含まれていることがあります。支払いが遅れるとローン、つまり借金を返せないと判断されて、クレジットカードの引き落としができない人と同じように要注意人物扱いされてしまいます。
また、奨学金の返済が遅れても同様の扱いを受けてしまいます。
初めてカードを作ろうと申し込みをしたのに断られたという場合、奨学金や携帯料金の支払いが遅れてしまった経験が影響しているのかもしれません。
クレジットカードだけでなく、将来、車を買おう、結婚して家を買おうという時に「ローンが組めない」なんてことにもなりかねません。
ただ、その後の携帯などの支払いをきちんとできていれば、金融機関のマークは数年で外されるようです。
プリペイドカード・デビットカードについて
クレジットカードの他、プリペイドカードやデビットカードもキャッシュレスで買い物ができます。
プリペイドカード……事前にお金をチャージしておくと、その金額の範囲内で買い物ができます。SuicaやICOCAなどの電鉄系カードやnanacoなどのほか、最近はスマホのアプリでLinePay、auWALLETなども広まってきています。
デビットカード……オンラインで銀行口座と繋がっていて、買い物をすると同時に口座からその金額が引き落とされます。ですから口座の残高がないと買い物をすることはできません。カードを作るには、新しく銀行口座を開設して申し込むこともできますが、すでに口座を持っている方はキャッシュカードにデビットカードの機能がついているものもありますので、銀行に聞いてみると良いでしょう。
デビットカードもプリペイドカードも、現金を出さなくても買い物と同時に支払いが完了しますし、自分が持っているお金以上の買い物をすることはできませんから、使い過ぎの心配がないのが特徴です。
お金の使い方には十分に気を付けて「払わないといけないものは必ず約束の日までに」を心がけましょう。