2018.12.28 / interview

生きていく技術を子ども達に届ける

「思っていた仕事と違った」「なんとなく雰囲気が合わない」そんなミスマッチは避けたいけれど、働く前だと実際の仕事のイメージはつかみづらいもの。
このコーナーでは、就労前のみんなに向けて、アルバイト・インターンシップなどの希望があれば、随時問い合わせ対応をしてくれる企業さんを掲載中。
「実際にどんな業務を行っているのか」「仕事の楽しさ・大変さ」などをインタビュー。社長さんはじめ現場スタッフの人柄や会社の雰囲気・理念などもあわせて紹介していきます。

2020年度より順次施行される学習指導要領をみると、小学校だけでなく、中学校・高校でもプログラミング教育は必須となってくる――この流れをくみ、子ども向けのプログラミング教室が増えています。
今回、訪ねたのは塾がずらりと軒をつらねる大阪・上本町駅エリア。小学生向けのプログラミング教室オープン「アンズテック」です。

アンズテックは「❝日本で一番プログラムを書くことのできる子ども❞を育てていく」を目標に、現役のプロWEBエンジニア監修の授業を展開しています。
「ロボットキットがなくてもパソコンひとつあればプログラミングが組める基礎力が身に着くように」と、ロボット教材は最低限に抑えて、より本物のプログラミングを楽しめる環境づくりを心がけているとのこと。

教室の代表講師は後藤さん。

大学時代のアルバイトも含めるといろんな教科を教えてきたけれど、今はプログラミングに特化して教えているそうです。

「僕自身、プログラミングが好きで❝これからの時代に必要なもの❞という思いがあるんですよ」と話してくれました。
ほか大学生・専門学校生のアルバイトを含め、10代・20代・30代前半のスタッフ達が、子どもでも楽しく続けられるようにと工夫をこらしています。

アンズテックの運営元は、システム開発・プログラミング教育事業を手掛ける株式会社あんず堂。代表取締役役社長の播磨さんは、WEB制作やスマートフォンアプリの開発に携わりながら、若者へのパソコン指導や子ども向けプログラミング教室のボランティアを行ってきました。

プログラミングやデザインを通してのものづくりが大好きで、2017年にはLINE主催のプログラマー向けイベント「LINE BOT AWARDS」にて優秀賞を獲得しています。

「プログラミングの技術があると、アプリでもサイトでも『こういうものがあったら今より便利なもの』を自ら作ることができます。そこから、ゆるくコミュニケーションをとっていける点もおもしろいんです」と播磨さん。
こういうものがあったらみんな喜ぶかなと思うものを自ら作っていけること、そしてみんなに使ってもらえることが楽しいと話してくれます。

事業を展開する際、多くの選択肢がある中で、❝子ども向けプログラミング教室❞をたちあげたのはなぜか、播磨さんに聞いてみました。

「僕自身、大学卒業後に少し働いた後、一年くらいふらふらしていたことがありました。でも技術があったから今につながっています。何かひとつ得意なことがあれば自信をもって進んでいけると思うんです。そのひとつの手段として、プログラミングの技術を提供していきたいと思って始めました」

プログラミングができる=WEBサイトやゲームを作ることができる、そういう点がフォーカスされがちだけれど❝プログラミングを学ぶことで、自分で考える力がつく❞――この力が勉強でもスポーツでも、何にでも役立っていくというのがアンズテックの理念。
自分で作らないと進まないため、教室でも自分で考え、積極的になっていく子ども達が多いそうです。

「親に連れられてきて、はじめは何もわかってなかった子ども達が成長していく様子を見られることがこの仕事のやりがいですね。プログラミングの知識だけでなく、授業を通じて表現力、発信力、仲間とのチームワークを身につけてもらい、子どもたちに『仲間と作りたいものが作れるように』なってもらいたいと考えています」と播磨さん。

現在の教室は大阪・上本町。大阪だけでなく、全国のより多くの子ども達に学ぶ機会を届けたいとの思いから、2018年夏には、スクラッチ(Scratch)に特化したオンライン学習動画サービス「アポロン」をスタート。


会員登録をすれば、誰でも無料で利用することができます。効果的に学習できているかを、教室で一年かけて検証しながら、機能の追加・改善を繰り返し、サービス化したとのこと。テーマごとに分割された動画はひとつ3分程度で、ひとつ動画を見るたびに「わかった!」と感じられ、子どもでも飽きずに楽しく学び続けられる工夫が凝らされています。

「日本ではいま、地方と都市部での教育格差が問題視されています。さまざまな事情で教室に通うことが難しい子どもでも、気軽に自宅でプログラミング学習を行うことができればと考えています」と播磨さん。

スタート時点での「アポロン」の動画教材は100。今後も教材を随時追加していく中で、オンライン教材を作るスタッフ・教室で教えるスタッフを募集中とのこと。

~アンズテックで働いてみたい方へ~

『当社は設立2年目のベンチャー企業です。
社長ともどんどんコミュニケーションをとり、
「こんな風にしてみたらいいのでは」など、やりたいことがあれば提案してください。割と自由にやってもらえるスタンスです。

10~30代前半のスタッフ達と仕事を楽しみながら、様々なスキルを身に着け、成長していける空間です。

・基本的なパソコン操作ができる方。
・子どもが好きな方。
・インターネットが好きな方。

詳しくは面談にてお話しましょう。
下記までお気軽にご連絡ください!』

E-mail: info@andsdow.com (担当: 播磨)

問い合わせ可能な内容=アルバイト

~就労前のみんなへ・社長からのメッセージ~
「やりたいことがわからない」と感じている人も多いかもしれないけれど、やる気って何かやらないと出てこないと思うんです。まず何かやってみてください」

≪会社情報≫
アンズテックは小中学生向けのプログラミング教室です。 プログラミングを通じて、仲間と「作りたいものを作る」力を養っていきます。


◆授業内容…Scratchを使ったゲームプログラミング/iPhoneアプリケーション開発/ozobotでプログラミング/WEBデザイン・サイト制作、他
◆所在地…〒543-0002 大阪府大阪市天王寺区上汐3-8-4 プラスビル511
◆TEL…06-6777-4892
◆HP…https://ands-tech.com/

この記事を書いた人

あすとれ編集部
編集長・春瀬(編集・ライター兼キャリアカウンセラー)と、ライターさん、就労前世代のモニターバイトさんから成る編集部です。拠点は大阪市内。「こんな記事が読みたい」などリクエスト募集中!